修理・メンテナンス 【ピストン編】

よく、中華電動ガンの箱出し等で、いきなりピストンクラッシュをするという話を良く耳にしますが、キッチリ給弾され 且つ 速過ぎるサイクルで無ければ殆んど支障はありません。 殆んどのピストンクラッシュは以下の原因で起こる事が見受けられます。 ?:ピストンの耐久性が低い場合
?:チャンバー内のクリアランス(狭すぎる)場合や、ノズルが短く2発給弾等で弾詰りが起こる
など、正常にドライブしている中で起こる原因として代表的な物を挙げました。
タペットプレート交換時にメカボのサイズとタペットプレートのサイズが合っていなかったり、ピストンのサイズが合っていなかったりと、 他にもありますが、あくまで「その辺」がクリアされている場合を前提で話しを進めます★ 上記2点のピストンは、良く中華系の電動ガンに用いられているピストンですが、特に白い方は、耐久性が全くありません。
以下のクリア(ポリカ系)は、良く VFCなどにも用いられていますが、材質は硬く良いのですが、この硬いというのが難点でして、欠けたり割れたりしやすいピストンでもあります。 通常ピストンは、以下の用にセクターギアの1枚目の歯がピストンの1枚目に掛かり、後方にピストンを引いていきます。
画像で言うと、左に向かってピストンが引っ張られます。
この時に、回ってくるセクターギアがピストンに触れた際、全衝撃がピストンの一枚目に掛かります。
この衝撃は、セクターギアの回るスピード、言い換えれば、バッテリーの電圧やモーターのパワーにより左右されます。
8.4v 1000mahLipo11.1v 1000mahでは、圧倒的にサイクルもセクターの運動エネルギーも11.1vの方が高くなります。
例えば、ニッケル水素の8.4v 1000mah と Lipo11.1v 1000mahでは、圧倒的にサイクルもセクターの運動エネルギーも11.1vの方が高くなります。
電圧が高い場合や、極端にピストンの耐久性が低い場合など、以下の様にピストンの1枚目が砕けてしまい、セクターが空回りを起こし俗に言うピストンクラッシュになってしまいます。
通称 ピスクラは、これ以外にもピストンの1枚目から中間辺りまでが「ガリガリ」と削り取られてしまう場合もあります。
この削り取られてしまう要因の殆んどが
?のチャンバー内のクリアランス(狭すぎる)場合や、ノズルが短く2発給弾等で弾詰りが起こる 事による物です。
その他には、サイクルが速過ぎる場合にも起こりえます。
弾詰まりを起こすとメカボックス内部のピストンは、前進運動を妨げられてしまいます。
例えば、注射器の先端を指で押さえると、抵抗が出来て注射器のピストンは押せなくなりますね。
これに近い状態がシリンダー内部で起こります。
そうすると、ピストンが
・途中で一瞬停止する(モタル)
・ピストン前進スピードが落ちる
という状態になり、ピストンが適正に押し切られない状況で、セクターギアが回って来てしまい、ピストンの3枚目や4枚目などから掛かり始めてしまいます。そうなれば、ピストンが後方に押し切られても、セクターギアには歯が残っていて、更にピストンを引こうとします。
その事で、ピストンの歯が逝ってしまったり、ピストンロック(カッカッと動かなくなる)が起こります。
最近は随分とマトモにはなってきましたが、中華系の電動ガンはチャンバー内のクリアランスが一定じゃなかったり、バリがあったり、パッキン自体が硬質化や給弾口の径が狭かったりと、弾詰まりを起こす様々な要因があります。
また、メカボから出ているエアノズルとチャンバーの角度が水平じゃなかったりすると、適正な給弾が出来なかったりもします。
上記の様にピストンクラッシュ一つ取ってみても、多角的な要因があり、それらを対策する事で、耐久性のある電動ガンへチューンUPする事が可能です。
ORGAでは、以下のピストンを推奨しておりますので、ピスクラで悩んでいるPlayerさんはチェックしてみてください。
その他に次世代用などもありますので、ピストンのカテゴリーをご覧ください。